エアロダイングループとリベラウェアの業務提携のお知らせ
エアロダイングループはリベラウェアと業務提携に関する覚書を締結しました。
この度マレーシア本社であるAerodyne Geospatial Sdn. Bhd.(所在地:マレーシア・セランゴール州サイバージャヤ、代表者:Kamarul A. Muhamed、以下 “エアロダイングループ” )と株式会社 Liberaware(所在地:千葉県千葉市、代表取締役 閔 弘圭、以下 “リベラウェア” )は包括的な業務提携に関する覚書(MoU)を締結いたしました。
本提携はリベラウェアが経済産業省より採択された「グローバルサウス未来志向型共創等事業費補助金」を通じて実現されました。ドローンを用いたインフラメンテナンスのデジタルソリューションによる現地完結型エコシステムを構築することを目標とし、エアロダイングループとの人材育成事業を通じたリベラウェアの IBISシリーズ(以下、「IBIS」)のパイロット人材育成や、両者の顧客基盤をもとにした実際の現場での OJT(On-The-Job Training)実施のほか、マレーシアで「IBIS」並びにリベラウェアのデジタルソリューションを活用できる高度人材を育成することを目標としています。また、上記を通じて、リベラウェアのマレーシア市場での新たな事業機会を創出し、アジア地域全体への展開を視野に入れた協業体制を構築いたします。

本事業の背景
エアロダイングループは、2014年の創業以来、Drone Tech、Data Tech、Digital Transformationの3領域を統合した「DT3」モデルに基づくインフラ支援サービスを提供しております。多種多様なドローンを活用し、AIによるデータ解析と独自プラットフォームによる点検・可視化を通じて、世界45か国以上で事業を展開しております。またドローンサービス業界において、2021年より3年連続で世界 No.1(Drone Industry Insights調査)に選出されており、人材育成の面でもマレーシア政府と連携した国家的スキームを推進するなど、国内外で様々な事業展開をしております。
リベラウェアは2016年の創業以来、「狭くて、暗くて、危険な」かつ「屋内空間」の点検・計測に特化した世界最小級のドローン開発と運用を行っており、東京電力福島第一原子力発電所の原子炉格納容器内や下水道管路内、JR東日本グループをはじめとする大手企業のインフラ設備において、「IBIS」による点検実績を積み重ね、設備情報のデジタル化・DX推進に貢献しております。
この度、両社の経営資源やノウハウをお互いに活用することで、マレーシアにおける持続可能な人材育成と、その他の海外拠点で、現地完結型ソリューションの提供体制の整備が可能と考え、提携に至りました。
本事業の目的
本提携は、経済産業省による「グローバルサウス未来志向型共創等事業費補助金」の支援を受けて実施されるもので、マレーシアにおいてリベラウェアの「IBIS」および関連デジタルソリューションの運用が可能な高度スキル人材の育成を主目的としています。
エアロダイングループが運営する訓練機関「Aerodyne Flight Institute(以下、「AFI」)」において、「IBIS」に特化した教育プログラムを新設し、現地での訓練、実フィールドでのOJT、高度人材の育成を通じて、マレーシア国内で業務が完結するエコシステムの構築を目指します。さらに、育成された人材を活用し、両社のグローバルな顧客基盤を活かした海外展開も視野に入れて進めてまいります。
主な提携内容
今回の業務提携では、以下のような取り組みを共同で進めてまいります。
・AFIへの「IBIS」カリキュラム設置
– 日本国内で運用中の「IBIS」トレーニングセンターをモデルに、同様の機能をマレーシア国内に構築
– 「IBIS」インストラクター資格を有する技術者の育成、トレーニング教材・各種マニュアルの英語化
・顧客フィールドにおけるOJTの実施
– カリキュラムを履修した現地人材に対し、日本の操縦者監修のもと、実環境でのOJTを実施
– 「IBIS」の操作技術に加え、対象プラントや工場設備の基本知識を習得
・育成された高度人材の海外展開支援
– 両社のグローバルネットワークを活用し、育成人材が海外の顧客現場で活躍できる機会を創出
– マレーシアを起点とした人材育成・派遣モデルを他国へも展開可能なスキームへ発展

今後の展開
本提携を通じて、リベラウェアは経済産業省の推進する「グローバルサウス未来志向型共創等事業」を、エアロダイングループはマレーシア政府の推進する「Shared Prosperity Vision 2030」の目標、特に「マレーシアを高所得国家へ導く新たな人材育成」「第 4 次産業革命(IR4.0)分野への若年層の参画促進」といった方針を、両社で補完しあいながら両政府の政策を実現してまいります。
また、今回の取り組みを通じて、マレーシアの高度人材を東南アジア地域の諸外国に派遣することで、日本国内のグローバル企業の顧客に対しても、これまで以上に円滑かつ高品質なサービス提供が可能となる体制を構築できることを見込んでいます。
そして、エアロダイングループが有する広範な顧客基盤に対して、「IBIS」の有効性を積極的に提案していくことで、短期的にはマレーシア市場での成功事例の創出を図り、中長期的にはそのノウハウをグループ内の45か国に広がる海外市場へ拡大していくことも想定しております。
会社概要
株式会社Liberawareは、「誰もが安全な社会を作る」をミッションに掲げ、世界でも珍しい「狭くて、暗くて、危険な」かつ「屋内空間」の点検・計測に特化した世界最小級のドローン開発と、当該ドローンで収集した画像データを解析し顧客に提供するインフラ点検・維持管理ソリューションを行っております。弊社は、ビジョンでもある「見えないリスクを可視化する」ことに邁進し続け、人々に安全で平和な社会をお届けします。
会社ホームページ:https://liberaware.co.jp/
エアロダイングループは、マレーシアに本社を置く世界最大のドローンソリューションプロバイダです。ドローンテクノロジー(Drone Technology)、データテクノロジー(DataTechnology)、およびデジタルトランスフォーメーション(Digital Transformation)を掛け合わせた「DT3」ソリューションを提供しており、風力発電所・太陽光発電所・橋梁・ガスプラントなどのインフラ点検のほか、精密農業、警備・監視、ドローン物流などドローン前提社会の実現に向けた取り組みを行なっております。
会社ホームページ:https://aerodyne-japan.com/