エアロダインとフェニックスウィングス、ドローン物流加速に向けたグローバルな提携を発表

2025年2月19日 デュッセルドルフ

ドローンサービス分野で世界最大規模のエアロダイングループ(エアロダイン)とドイツのドローン製造メーカーであるフェニックスウィング社は、デュッセルドルフで開催された無人航空機の展示会@エクスポネンシャルヨーロッパで、提携に合意したことを発表しました。ドローン物流に関するビジョンを共有する両者は、この提携によって、より早く、安全かつ効率的に配送できるドローン物流網を実現し、従来の物流網から排出されるカーボンフットプリントを大幅に削減するサステイナブル・ロジスティックスの実現し、多くの物流事業者が抱える課題を解決することを目指します。

この提携の中核は、エアロダインが持つドローン物流の安全や効率化に不可欠なデータ技術(リアルタイム分析やルート最適化、予知保全など)と、フェニックスウィングス社のフラッグシップドローンである高性能VTOL機 P.W.ORCA(最大ペイロード15kg、最大航続距離100km)を融合させることにあり、日本を含むアジア地域から商用ドローン物流オペレーションを開始し、戦略的に拡大していくこととしております。

Agreement@Xponential Europe

エアロダインとフェニックスウィングスの両社がもつ専門性とオペレーション経験を組みあわせることで、国ごとに大きく異なる目視外飛行(BVLOS飛行)への飛行許可承認要件をクリアし、グローバルに展開可能なドローン物流エコシステムを作り、都市や過疎地・離島などでの医薬・石油化学・一般貨物などの分野でのドローン物流を加速できると考えています。

エアロロダインでドローン物流部門を統括するアリフ・アズハルは、「我々は、ドローンとデータ科学の組み合わせが物流分野でパラダイムシフトを起こすために何が必要か、実世界での経験を通して理解しています。フェニックスウィングス社との提携を通して、産業のダイナミックスを転換し、グローバルなスケールで経済的・環境的なインパクトを提供したい」と話しました。

また、フェニックスウィングス社CEOのジャン・ワン博士は、「エアロダインとの提携を通して、我々のドローン物流ソリューションをグローバルに提供できることに非常にワクワクしています。両社で協力して、速く安全で環境にもやさしい物流ソリューションを実現し、新しい産業のスタンダードを確立したい」と付け加えました。

エアロダインの日本支社であるエアロダインジャパンは、2025年1月に、日本で第一号機となるP.W. ORCAを日本に輸入し、日本の規制に沿った改造を行って日本初となる飛行許可承認を得ました。すでに協力会社とともに、飛行試験(Lv.2)を長崎県で実施しており、近日中にLv.3目視外飛行での飛行試験も予定しております。

エアロダイングループ(Aerodyne Group)

マレーシアに本社を置くDT3ソリューションプロバイダー(ドローン・テック、データ・テック、デジタル・トランスフォーメーション)。世界45カ国で、ドローンによる自動データ取得と、リアルタイムデータ分析やプロセス自動化等の技術を組み合わせ、企業のDXをサポートしている。ドローン・インダストリー・インサイト社(ドイツ)のランキングでは、ドローンサービスプロバイダーとして、2021年〜2023年まで3年連続で第一位を獲得するなど、ドローンを用いた産業革新の先頭に立ち、そのオペレーション・エクセレンスで業界ベンチマークを作り続けてきた。

フェニックスウィングス社(Phoenix-Wings GmbH)

欧州の航空機産業集積地であるドイツ・ミュンヘンに本社を置くドローン製造会社。親会社である物流会社SFエクスプレスの協力のもと、垂直離陸可能な物流用VTOL機を開発するだけなく、それらを高度に自動化されたドローンの編隊として展開・運用するソリューションを作ることを目指している。

エアロダインジャパン株式会社

エアロダイングループの日本支社(東京都渋谷区、代表取締役社長 鹿谷幸史)。ドローン点検やドローン測量を手がけるほか、ドローン物流の拡大に向けた取り組みを各地で多角的に行っている。これまで、距離(〜数十km)やペイロード(3−15kg)など、ニーズに応じた複数の機体で、Lv.3やLv.3.5の自律目視外飛行を行っているほか、離着陸場の使用許可を含めたルート設計や上空LTE通信状況の調査など、「空のインフラ整備」にも力を入れている。

お問い合わせ

エアロダインジャパン株式会社 広報担当  
電話:03-4360-5665
email:info@aerodyne-japan.com

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