エアロダインジャパン、株式会社エアロジーラボとマレーシアでの飛行試験の実施で協業。海上輸送や精密農業に活用

エアロダインジャパン株式会社(東京都渋谷区道玄坂1-12-1 渋谷マークシティW22F)は、株式会社エアロジーラボ (大阪府箕面市如意谷1-12-26)と協業し、2023年5月より、同社のハイブリッドドローンAeroRangeQuadの飛行性能試験・ユースケース試験をマレーシア連邦セランゴー州営セランゴーテストフィールドを舞台に開始しております。

背景

世界最大のドローンサービスプロバイダーであり、マレーシアに本社を置くエアロダイングループは、ミッションである”Improve humanity through drone technology”を追求するため、ドローンを活用して、国が抱える社会課題の解決に乗り出しました。マレーシアがかかえる社会課題の例が、道路インフラが未整備で、物資輸送にトラックが使えないなど、物流で多大な労力がかかることや、主力産業であるプランテーション農園のDXです。ところが、現在のバッテリードローンの多くは30分程度の飛行時間、数kmの飛行距離しかなく、長距離飛行や広大な農園での利用には適しません。エアロダイン社がこれらの課題解決に有用な長距離ドローンを世界中から探した結果、エアロジーラボのハイブリッドドローンAeroRangeQuadを発見し、今回の協業が実現いたしました。

飛行試験の概要

  • 基本性能試験
  • 目視外飛行試験(最大飛行距離、滞空時間など)
  • ユースケース試験(離島間物流、海上輸送、プランテーション農園での精密農業利用など)

これまでの結果

これまでに、基本性能試験を終え、すでに現地で2時間以上の飛行も達成しております。日本においては目視外飛行による長距離飛行試験がなかなか難しいところ、直線で最大10km飛行可能な広大なテストフィールドで飛行試験を行うことにより、理論値ではなく、実際値として最大飛行距離などの性能評価を行ってまいります。

また、機体を現地に輸出したあとは、リモート会議を通してセットアップ指示やオペレーション講習、トラブルシューティングを行っており、メンテナンス性の改善やオペレーションマニュアルの改善につながる示唆を得ながら、飛行試験を行っております。

今後の取り組み

ここまでの基本性能試験および長距離飛行の性能評価について総括を行った上で、今後は実際のユースケースに即した飛行試験を行い、AeroRangeQuadの適性の評価を行なってまいります。

【エアロダインジャパン株式会社】

エアロダインジャパン株式会社は、マレーシアのスタートアップであるエアロダイングループの日本支社です。エアロダイングループは、世界40ヵ国以上でドローンによるインフラ点検事業や農業支援事業などを行っており、Drone Industry Insight社の世界ランキングでは、2年連続で世界No.1のドローンサービスプロバイダーであるとの評価をいただいております。特に送電線や通信鉄塔、風力発電施設、太陽光発電施設の点検では圧倒的な点検施設数を誇るほか、プランテーション農園などでの利用も広がっております。日本においては、橋梁点検やドローン測量事業のほか、物流実証などに力をいれております。

Webサイト:https://aerodyne-japan.com/

お問い合わせ:info@aerodyne-japan.com

【株式会社エアロジーラボ】

株式会社エアロジーラボは、大阪府箕面市に拠点を置き、マルチローター型UAV(無人航空機)の開発、設計、製造、販売等を行っています。国内で初めて、ガソリンエンジンジェネレータを用いたハイブリッド型ドローンを開発し、最大飛行時間は2時間を超えます。2020年度にはAeroRange PRO、AeroRangeQuadの2機種を相次いで開発し、市場に投入いたしました。さらに、従来機に比べペイロードを2.0kg改善した最新型機体「AeroRange G4-S」を2023年6月にリリース致しました。目視外飛行の運用が解禁された今、ドローンの社会実装に向けて、実用的な機体の開発、製造を加速させてまいります。

Webサイト:https://aerog-lab.com/

お問い合わせ:support@aerog-lab.com

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